4ストミニXCRの作り方

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私の4ストミニの作り方を当時の写真を使った製作記録で説明します。
ほとんどの部品は単品をヤフーオークションで入手しました。

始まりはフレーム入手から

ヤフオクでCR80フレーム入手


CR80のメインフレームはヤフオクで入手しました。 エンジンは知人に譲って頂いたXL50用
本当は100ccのXRかApeのエンジンが欲しかったけど予算不足。
写真はひとまず載せてみた状態です。
そのままではあちこち干渉してまともには載りません。

フレームを切断

アンダーフレーム、ヘッドカバー干渉部は切断が必要です。
切断にはディスクグラインダー。
ステム下の角断面の部分も皮一枚残し切断。逆くの字に角度をつけてエンジン搭載スペースを稼ぎました。
ここで大事なことはスプロケットの高さ出しです。
Frスプロケット中心の高さをスイングアームピボットと同じ高さに出すにはアンダーフレームの切断が必須となります。

フレームを溶接

切断した部分は鉄ハンドルパイプを都合の良い形に切り出し溶接で繋げます。
フロントのエンジンマウントは強度不足でその後作り直す羽目に。
ヘッドカバーの逃げの変更部は写真でも判ると思います。
このフレームの作り方は作者によって個性が出てくるところです。

エンジンを仮搭載

先々100ccエンジンを載せる予定なのでそれを考慮して作業を進めます。
エンジンマウント前側はXL50のものを流用しフレームに取りつくように座面を溶接しました。
後ろ側はHハンガーを作ってスイングアームと共締めの形をとりました。
ノーマルのインマニではキャブが外を向いてしまいエアクリーナーダクトとの接続が困難。
インマニはワンオフで自作することにしました。
この吸気ラインが4ストミニを製作する上で難所だと思います。

インマニは自作

このクラスのキャブはφ24が一般的。
キャブがタンクなどに干渉しないようにパイプの角度を決めていきます。
エアが漏れるとセッティング出来ないので溶接には気を使います。
インマニはその後武川の既製品を裏返して使っています。

フレームの塗装

出来上がったインマニやフレームが錆びないよう塗装しました。
フレームの塗装は後からガソリンで溶けないようにウレタン塗料がお勧めです。
冬でなかなか乾かないので脚立に吊って日当たりの良いところで乾かしました。
バーナーを使った方が速かったかも?

エンジンをボアアップ

50ccのピストン径42.0mmを53.5mmにアップするキットです。
カムチェーンをクランクケースに落とさないよう慎重に。。。
デイトナ APE50用 80ccビッグボアKIT

吸気ラインは風呂釜ダクトで

キャブレターがエアクリダクトと思いっきりずれています。
WISTRIA Fujiiさんのサイトを参考に風呂釜用ホースで接続することにしました。
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アルミの板に穴を開けて風呂釜用ジョイントを取り付けます。
風呂釜用ゴムホースをRrダンパーの左を通してキャブまで接続します。
この風呂釜用ホースは用意した24φキャブとピッタリでした。

ブレーキペダルがぁ・・・

ブレーキペダルはそのままではキックアームと干渉して使えません。
キックアームの軌跡を逃げる形に切った貼ったで作り直しました。
このペダルは先々レース中の転倒で折れました。
しっかり作ることをお勧めします。

エンデューロレースでの泥はけを考えてスプロケット部は大きく切り欠きました。
スプロケットとスイングアームピボットとの高さもそこそこ出ていると思います。
シリンダーヘッドとガソリンタンクのクリアランスも100cc化を考慮して多めに確保しました。

感動の完成

4ストミニXCR1号完成

制作期間約3ヶ月、夢に見た世界に一台の4ストミニモトクロッサーが完成しました。
もっともこの当時は80ccで戦闘力はいまいち。
その後フレーム、エンジン、キャブ、マフラー・・・と熟成させていきました。

どうしようか悩んでおられる方、溶接の問題さえ解決すれば何とかなるもんです。
私の場合は自宅で家庭用溶接機で仮付け⇒会社のTIG溶接機で本付けで作業しました。
この手の安い溶接機でも仮付けには使えますから。
仮付けだけ自分でして本溶接をショップに頼むって手もあると思います。


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